利用者が我儘ばっかり!

これからの高齢化社会に向けて需要が益々高まると言われているのが、介護職です。
それに伴い昔は汚い、辛い、賃金が安いと嫌煙する人が多かった介護業界ですが、現在は各職場で労働条件を見直したため、幾分かは働きやすくなっています。
特に給与面は現場スタッフでも十分家族を養えるでしょう。
資格を取得してケアマネや施設長にキャリアアップして更に上を目指していくと、頑張り次第で給与はぐんぐんアップしていきます。
しかしこうしてスタッフが働きやすい職場を目指した改善策が行われているにもかかわらず、辞職を決意する人もいるのが現状です。

とある大手人材派遣会社が辞職した介護スタッフに理由を調査したところ、その調査では1番の理由は人間関係でした。
しかもスタッフ同士ではなく、利用者との人間関係に悩んで辞職を決意した人が多くいたのです。
この背景には現在の介護業界が、より良いサービスを提供しようと頑張っていることがあるのではないでしょうか。
なぜなら介護スタッフが親身な対応をすればする程、利用者と介護スタッフの距離は近づいていくはずです。
その結果、家族の様な感情を介護スタッフに抱く利用者が出て、寂しさからくる我儘が酷くなってしまい人間関係のトラブルになってしまうのではないでしょうか。
また家族の様に思った結果介護スタッフに遺産を残そうとして、利用者の家族に怒鳴られた人もいます。
こうしたトラブルは利用者に親身な対応を心掛ける良いスタッフ程起こりやすいため、人間関係トラブルが起こらない予防策を考えることが現在の介護業界で重要な課題でしょう。

トラブルがあるのは介護業界に限らず他の業界も同じです。
しかし、介護業界にはこの業界独特のトラブルもあります。
そのため、介護業界に挑戦しようと考えている人や今すでに介護業界で活躍している人は、それらのトラブルについて多少なりとも知っておくと今後役立つでしょう。